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2024.05.22ブログ
字(フォント)の話。
先日、ほぼ日刊イトイ新聞の記事で「書体をつくるひと。」の第五回をたまたま目にしました。
https://www.1101.com/n/s/torinoumi/2024-05-20.html
第5回のタイトルは「1万4500字の漢字をつくるには。」
書体設計士である鳥海修さんがフォント(書体)をつくる話です。最初に12文字の見本を作り、次に415字の「種字」をつくる。
「種字ができたら、たとえば
「祖」のへんと「孔」のつくりをあわせて、
「礼」という文字をつくるようなイメージ。
こうやって漢字を拡張していくんです。」(引用)
これやってた~!と懐かしくなりました。
私が典礼社に来た頃は100%アナログで門標看板もスタンド花の名札も花輪の名札も全部手書きでした。(?すごいな?ほんと?物理的に可能だった?)
私が入社したころ、たぶん1997年、ちょうどパソコンとプリンター、専用用紙、筆耕ソフト一式が導入されました。画期的でした。
その時、システム屋さんがお勧めしてくれたフォントが「FG楷書体マール」でした。筆文字としてしっかり太くなおかつ見やすい良いフォントです。ただ文字数が少ない。また文字数が多かったとしても、葬儀の看板や会葬礼状は、お客様のおっしゃられる字をご用意する時代でした。(今もできる限りは対応しています)
そこで必須だったのが、武蔵システムの「フォント・外字エディタ TTEdit」これの使い方をマスターするところから始まりました。
あっちのへんとこっちのつくりを持ってくる。それもへんとつくりの大きさのバランスの似た字を探してくっつける。素人なので、フォント職人のような美しい字体にはなりませんが、何十と作りました。たいていは一度きりしか使いませんが、「まだれに黄のひろ」は、しょっちゅう出番がありました。また「辺」のバリエーションはたくさん作りました。
懐かしい思い出です。
今は、ダイナコムウェアさんの「DynaFont 人名記号外字3」を使用しています。今のところはこちらに収録してある字で何とかなっています。もし、外字システムにもない字を依頼されたら、また、字を切り貼りして、つくります。
写真一枚目:典礼社のロゴのフォント名は不明……。
写真二枚目:祇園らへんでとても久しぶりにヘビイチゴを見かけました。